薬師寺 金堂 
天武9年(680)天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気回復を祈り発願された、約1300年昔の白鳳時代の歴史を持つお寺です
奈良時代の仏教彫刻を代表するご本尊・薬師三尊像が安置されています
薬師如来を中央に、脇侍の日光菩薩、月光菩薩の美しいお姿を拝見しました
修学旅行生が見学していましたが、古都奈良の静かな雰囲気はそのままです
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大講堂
正面の幅41m、奥行17m、高さ17mある、伽藍最大の建造物です
ご本尊には彌勒三尊像、後堂には仏足石・仏足跡歌碑が安置されています。仏足石の両脇に釈迦十大弟子も祀られています
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食堂 
(平成29年5月落慶)
堂内には田渕俊夫画伯により描かれた食堂ご本尊『阿弥陀三尊浄土図』を中心に、全長約50mにわたる壁画『仏教伝来の道と薬師寺』が奉納されています。食堂に安置されている『千体阿弥陀仏』は阿弥陀如来のお姿を浮き彫りにした金銅仏が輝き並ぶさまに、見とれてしまいました
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西塔 高さ36mの総桧造り (東塔は修理中で令和2年4月落慶)
お釈迦様の仏舎利を祀る建物で、東西二基の初層にお釈迦様の生涯を八場面に分けて安置していました。西塔には成道・転法輪・涅槃・分舎利が祀られています

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中門 
境内最大の重厚な山門で、華やかな『二天王像』が出迎えてくれます
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カラフルで重厚な鎧をつけた存在が印象的でした
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手水舎
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お写経場
長い歴史の中で天災・人災により東塔を除くすべての建物が火災により消失した薬師寺にとって失われた伽藍の復興は長年の夢でした。精神性の伴ったお写経勧進による白鳳伽藍の復興を目指し一巻千円の納経料を頂き、百万巻の目標を達成、昭和51年に金堂が落慶されました
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玄奘三蔵院 礼門
薬師寺らしい、朱色と青色が華やかで美しい門
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玄奘塔
薬師寺の宗派、法相宗の始祖・玄奘三蔵のご頂骨を奉安し、玄奘三蔵の遺徳を顕彰する伽藍です。平成12年12月31日、平山郁夫画伯が約30年の歳月をかけ完成された玄奘三蔵の精神を描いた『大唐西域壁画』を絵身舎利としてお祀りしています
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朝・昼・夕・夜の流れで書かれた玄奘三蔵法師の旅『明けゆく長安大雁塔』から『ナーランダの月』まで、貴重なラピスラズリの群青色が美しく、平山郁夫画伯のシルクロードの世界『大唐西域壁画』は素晴らしい壁画でした

初春のお伊勢参りから始まり、初夏の出雲大社詣で、秋の奈良・神社仏閣巡り、祈りの一年でした